近年ますます市場規模が大きくなっているSNS。
元々は自分と共通の趣味を持つ人を探したり、好きなインフルエンサーを追いかける等の娯楽としての用途が一般的でしたが、昨今では集客方法の一つとして、ビジネスツールとして活用している方も多くいます。SNSは、無料で使える上に見込客へ直接アプローチできる点において、非常に集客性に優れていると言えます。
ただし、「闇雲に」フォロワーを集めても集客には繋がりません。運用方法を間違えてしまうと、売上が上がらないまま、いたずらにフォロワーが増えるだけになってしまいます。
なので今回は、フォロワーを顧客へと昇華させるための運用について、Twitterに絞ってご紹介していきます。
前提:ジャンルと集客したいターゲットが決まっている事
Twitterで集客するポイントを紹介する前に、まずは自分のビジネスはどんなジャンルで、どんな人を集めたいのかを決めましょう。
例えば、ラーメン屋さんで考えてみると、ジャンルは”グルメ”で、ターゲットは”近くの市町村に住む人”および”若い男性”といった感じです。
Twitterで集客をする場合は、ターゲットをより狭くする程訴求力は上がり、購買に繋がりやすいフォロワーを確保できるので、まずはジャンルとターゲットを絞る(またはより明確にする)ことから始めることがマストとなります。
ポイント1:ターゲットの“悩み”を考える
もしあなたの会社がすでにTwitterを運用しているのであれば、基本的には何かしらフォロワーに買って欲しい商品やサービスがあるかと思います。
まずは、「どんな悩みを持っている方がその商品、サービスを欲しているか?」について考えましょう。
悩みを理解する
例えば主婦の方で言えば、お皿洗いで手が荒れたり、子育てで自分の時間が取れなかったり、中腰の作業によって腰が痛くなったり、眠りが浅くて睡眠不足、日々の献立を考えるのが面倒など、それぞれに特有の悩みを抱えています。この辺は顧客や身の回りの知り合いでも良いので、日頃からどんな悩みを抱えているかをアンケートやインタビューしてみて、集計しておいて下さい。
実際に顧客となり得そうな人が抱えている悩みを知ることによって、あなたの商品やサービスを買ってくれる可能性の高い見込客を集めるTwitter運用がしやすくなります。具体的には、顧客のリアルな声を元に共感を得られるツイートをしたり、悩みを解消するヒントをツイートしたい時に”誰に向けて発信するのか”が明確になり、発信内容がブレなくなります。同じ悩みに共感し、共に解決していく姿勢がフォロワーから信頼を集めるきっかけとなり、最終的には顧客となってくれます。
ポイント2:”ターゲットの望みを叶えられる”と伝える
ポイント2は“ターゲットの望みを叶えられることを伝える“です。
ポイント1でターゲットの悩みを理解したら、今度は「その悩み、私共が解決できますよ!」というのを伝えていきます。
例えば、今回はジャンルを「ダイエット」で考えてみましょう。
ダイエットで良くある悩みは、「お腹が出ている」「くびれを作りたい」「足が太くなって昔のズボンが履けない」「身体のラインをスッキリさせたい」「健康診断で規定値よりも数値が良くなかったので改善したい」などです。これらのうちあなたの商品、サービスで解決できるものがあれば、「どうして解決できるのか?」「どのように解決できるのか?」「どの位で解決できるか?」など、様々な角度から【その商品を使うべき理由】を訴えて下さい。
望みによって購入につながる
「望み」は、人が行動を起こす為の非常に強いきっかけになります。なので、ツイートの中でその商品を使うことでターゲットがどのような明るい未来を手に入れられるのかも積極的に伝えていきましょう。基本的に、人間がどうしても行動したくなる動機は”理想と現実のギャップを埋める”ことです。つまり、「悩んでる自分」と「解決した自分」の距離が離れてるほど、”解決したい衝動”は大きくなり、最終的に【それを解決してくれる商品を買う】という行動に行き着きます。なので、ツイートでは「あなたの現実はこんな感じですよ?いいんですか?」と訴えつつ、「解決したらこんな未来が待ってますよ〜」とまだ見ぬ将来を教えることで、ターゲットの「現実と理想のギャップ」をどんどん大きくして行って下さい。
ポイント3:ツイートに“人間味”を出す
最後のポイントですが、変にオフィシャルな感じやビジネス感を出させずに、時には自分のプライベートや意見など、人間味のある出来事を伝えるのも効果的です。
Twitter運用は”距離感”が大切
Twitterでは、発信者である自分とフォロワーの距離感が、購買に大きな影響を及ぼします。実際に一部の企業ではそのことを理解した上で、あえて”企業っぽさ”を出さずに積極的にフォロワーと交流したり、企業同士が相互に引用リツイートしていたりして、「人間味」を出しています。東急ハンズや壽屋・井村屋などのTwitterアカウントを是非一度見てみて下さい。もしさらに興味がある人は、東急ハンズがSNS運用について書いた書籍「共感で広がる公式Twitterの世界 ―東急ハンズ流企業アカウントの育てかた―」を読むことでより深く理解できるかと思います。
カリスマ性は絶対必要ではない
Twitterで信用されるのは、一部のカリスマだけではありません。一般人や、まだ有名でない企業でも、Twitter運用を通して信用を獲得しているところは増えています。フォロワーは一方的に有益情報を発信するよりも、距離感の近い存在を信頼する傾向がどんどん強くなってきていますので、ターゲットの悩みや望みに共感に共感し、共に解決していく存在になることで、強固な信頼関係を築いていきましょう。恐らく今後も、東急ハンズのような大手の企業でも担当者がイチ人間として自ら写真を撮りリアルタイムで上げていくという流れは加速していくでしょう。
まとめ
今回は、ツイッターで集客する3つのポイントをご紹介させていただきました。
❶ターゲットの”悩み”を考える
❷ターゲットの”望みを叶えられること”を伝える
❸ツイートに”人間味”を出す
この3つを意識してツイッターを活用していただくと、より集客力の高いアカウントを作り上げることができます。
今回の記事がご参考になりましたら幸いです。