最近ではいろんなSNSが登場し、収益化の方法も多様化してきました。その流れで、今までは直接収益につなげられなかったInstagramやTwitterでも、クリエイターを応援する機能が続々と追加されてきました。そのうちの一つが、それがチケット制スペースです。2021年6月23日よりテストが始まった、Twitterで収益化できる機能です。今回はチケット制スペースを始めるべき理由を三つご紹介していきます。
チケット性スペースとは?
まず”そもそもチケット制スペースとは何か”という話ですが、簡単に言えば有料版スペースです。
スペースとは、ホストが開催するラジオにフォロワーが自由に参加し、ホストが許可すれば会話も可能な、基本無料の機能です。それに対してチケット制スペースは、あらかじめホストがスペースを行うスケジュールを設定し、フォロワーは事前にチケットを購入することで、初めて参加できるスペースです。
チケットは1$〜999$の間で設定でき、招待人数も5人〜100人までできます。
チケット制スペースを利用する為には、フォロワーが1000人以上・過去30日以内に少なくとも3回スペースのホストになっているなどの条件がありますが、元々ビジネス用の人に向けた機能なので、難しい条件ではないと言えそうです。
1.情報発信との親和性が高い
有料版スペースとも言える、チケット制スペースですが、なぜビジネスで活用するべきでしょうか。その理由の一つに、情報発信との親和性が高いからがあります。
元々ビジネス用にTwitterを運営している方は、普段から情報発信しフォロワー(もしくは見込み客)を集める動きがあるかと思います。役立つ情報や悩みを解決する情報を提供し、アカウントに興味を持ってもらう事で、貴社をフォローしてもらう。非常にベーシックな運用方法だと思いますが、問題なのは情報発信が本当に集客につながっているかどうかの、実感が得られにくい点にあります。ただフォロワーが増えるだけでは、どの程度関心を持ってくれているのかがわかりません。
しかし、このスペースが登場した事により、情報発信から集客の結果が、目に見えてわかりやすくなりました。当然ながら、普段の投稿に興味を持ってくれなければ、スペースを開いてもフォロワーは集まってくれません。更にチケット制スペースにもなれば、フォロワーには”お金を払う”という強い抵抗感が生まれます。故に、チケット制スペースを開いた時にフォロワーが集まる様ならば、正しい情報発信ができていると言えます。逆に、スペースには集まるけれど、チケット制スペースには集まってくれないという状況であれば、お金を出すまでの魅力を感じないという、フォロワーの気持ちが現れます。
チケット制スペースに人が集まってくれなければ、本当に買って欲しい商品にも、当然フォロワーは集まってくれない事になります。なので、情報発信の方向性の指標として、チケット制スペースは活用できると言えます。
2.ハードルが低い
二つ目の理由として、ハードルの低さを挙げます。この場合におけるハードルとは、発信者と参加するフォロワーの、両方の側面があります。
まず前提として、Twitterはたくさんの情報を発信するのに向いていません。
一度の投稿が140文字に制限されてしまうため、Facebookの方が優れていると言えるでしょう。また、Twitterを集客の入り口にして、YouTubeやブログへ繋げる方も多いですが、たくさんの情報発信はしやすい代わりに、チャンネルやブログの運営が大変になります。しかし、チケット制スペースであれば、Twitterだけでもたくさんの情報を伝えることができます。情報発信のハードルの低さが、発信者にとっての利点です。
そして同時に、フォロワーにとっても利点があります。以前までは、Twitterで情報発信しているアカウントを見つけても、更に詳しい情報を知るには、LINE登録やブログへ移る必要がありました。フォロワーにとっては煩わしい手間であると言えます。しかし、チケット制スペースであれば、Twitter一つで完結するため、情報を受けるとための手間が少ないのです。フォロワーが参加する為に必要なステップが増えれば増えるほど、それを面倒に思い、参加者は減ってしまいます。なので、フォロワーとしても参加しやすくなるという利点があります。
3.手数料がかなり低い
そして三つ目の利点ですが、現時点では手数料がかなり安く設定されています。フォロワーが、もしスマホのアプリ内購入でチケットを購入した場合は、AppleやGoogleに支払われる手数料の3%のみを引いた、97%が開催者であるホストに支払われる事になります。そして、Twitterから得る収入が5万ドル(550万)に達した場合のみ、手数料が20%になるとされています。
手数料が3%というのは非常に安く、ココナラのクリエイターは手数料で27%持っていかれるのと比較しても、破格であると言えます。ただ、ここで注意したいのは、永遠に3%である保証はないという点。サービスを開始した最初のうちだけ手数料が安いのは、UberEatsを始めとして、様々なサービスからもわかると思います。なので、出来るだけ手数料が安いうちから始めておく方が、無難であると言えるでしょう。
まとめ
今回はチケット制スペースをビジネスに活用するべき理由について、ご紹介してきました。チケット制スペースを活用すれば、更にLINEへの誘導が簡単になったり、フォロワー(見込み客)の教育がよりスムーズに行えます。今後チケットの相場がどのように変動していくかは分かりませんが、価格に限らずビジネスへの利用価値は非常に高いでしょう。