【企画提案の為に】アイディアを次々と思いつく発想法3選

例えば新製品を開発する時など、新鮮で斬新なアイディアを求められるシーンがあると思います。新しいマーケットを創造するには、既存のアイディアを見つめ直すだけでは不十分で、新しいアイディアが必要になるからです。とはいうものの、急に”斬新なアイディアを”と言われても、中々思いつかないのが現状ですよね。という事で今回は、困った時に使えるアイディア発想法をご紹介します。日頃から実践できるものもあれば、まとまった時間を確保して行うと有効的なものもあるので、ぜひ参考にしてみてください。

エジソン・ノート

発明王としても名高いエジソンですが、そのエジソンが行っていたのがこのエジソン・ノートというアイディア発想法。やり方は非常にシンプルで、普段自分が生活する中で感じた事や目に止まった事・他人のアイディアなどを、全てメモに記録していく事。

エジソンは生涯にわたって、実に3500冊ほどのメモを書いていたとか。その中には蓄音機など、過去に思いついたアイディアとアイディアが組み合わさって、新しい発明につながった物も多いそうです。

このエジソンノートの大事な所は、普段からメモする癖をつけることで、いろんなものに目を配る様になり、いろんな事を感じる様になる所。アイディアはいつ活かされるかが分かりません。故に、普段から感じた事をメモしていくのと同時に、過去に書いた事を繰り返し目を通していく事で、アイディアとアイディアが繋がって新しい発明につながります。

こちらのエジソン・ノートというアイディア発想法は、今すぐアイディアを思いつく為の物ではなく、普段から実践し積み重ねていくことで真価を発揮する方法だと言えます。故に、「明日のミーティングで・・・」などという状況には使いにくいかもしれません。ですが意識するだけで、見える事や情報にも変化が現れます。特に時間をとる物でもないので、ぜひ積極的に取り組んでみてください。

ノンストップ・ライティング

先ほどのエジソン・ノートとは違い、明日・明後日のミーティングにも使えるアイディア発想法が、ノンストップ・ライティング。

やり方は、アイディアを生み出したいテーマを設定し、あとは10分のタイマーを用意して、紙やパソコンにひたすら言葉を書き連ねるだけ。読みやすい文章や適切な言葉・漢字などにとらわれる事なく、思いついた言葉をたくさん書き出していきましょう。

アイディアを広げる方法として、ブレインストーミングはメジャーな手法でしょう。一つのテーマに従って枝分かれした様々な言葉は、確かに自由な発想によって生み出されたものかもしれません。しかし、ブレインストーミングは考える時間を与えてしまうが故に、自分の中に残っている理性が少なからず邪魔をしてしまいます。それをなくす為の方法が、時間制限を設けて考える隙を与えずに書き続ける、このノンストップライティングなのです。

社会人類学者であるレヴィ=ストロースは、このアイディア発想法を”自分が本当に言いたい事を見つけるためである”と表現しています。10分という時間は思いの外長く、途中から書きたい言葉がなくなってきます。しかし、その状態こそが頭の中にある固定概念を出し切った状態であり、新しい発想が生まれるきっかけになります。

シックス・ハット法

このシックス・ハット法は、異なる6つの感性から設定したテーマについて考える、アイディア発想法になります。

1.白の帽子

客観的な視点を持った自分が、テーマについて数字や情報・データなどを上げていきます。あくまでも自分の意見や主観に頼らず、客観的な情報を中心に考えます。

2.赤の帽子

感情的な自分が、テーマについて主観的なアイディアを上げます。何の根拠も存在しない直感や、好き嫌いなど。これらは自分の中で言語化できていないだけで、何かしらの根拠のもとで「何となくやばそう」と思っているかもしれません。

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3.黒の帽子

消極的な自分が、テーマについて否定的・後ろ向き・ネガティブな意見を上げます。ポジティブな意見だけでは見落としてしまう欠点や、ミスがあります。故に、粗探しをする様なつもりでネガティブな意見を出してみると良いでしょう。

4.黄の帽子

積極的な自分が、そのテーマの利点や評価・前向きな姿勢で意見を述べます。ネガティブな意見だけでは、物事は進展しませんし、何の成果も得られません。故に、ネガティブな自分が言ったことについて、ポジティブな視点からどう進めるかを考えてみましょう。

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5.青の帽子

分析的な自分が、テーマについて計画性・思考プロセスなどを考えていきます。得られた情報をどう処理して、テーマに還元するかを考える、と言った感じでしょうか。

6.緑の帽子

革新的な視点を持った自分が、創造・提案・代替案について考えます。ここまで出てきたアイディアの中で、取り入れやすい物や取り入れにくい物もあるでしょう。故に、現実に置き換えて、どのアイディアが目的や条件(資金が少ないなど)に最も合うのか。そして、良いアイディアだけれど、仮に時間や資金が少ない関係で出来ないのだとしたら、それをどう可能にするかの代替案を考えてみましょう。

まとめ

多くの人は、自分が持つ視点に固定されて、中々多角的に物事を見るのが難しかったり、思い込みを捨てて発想する事が出来ません。今回ご紹介したアイディア発想法は、頭の中に残っている固定概念から逃れて、新しい視点で物事を見る手助けにもなります。もし、新しい企画のために新しい発想が必要となった時には、ぜひ試してみてください。

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