Twitterをビジネスとして運用していくにあたって、重要なコツがあります。それは、「共感性」のある投稿をするということです。
共感性のある投稿をするポイントは、３つあります。「リアルタイム」「悲しみの感情を利用する」「短い文章を使う」というものです。今回は、それら３つのポイントを具体的に解説します。Twitterマーケティングの初心者の方でも分かりやすく、そして今日から実践できるものばかりです。ぜひ参考にしていただけたら幸いです。
前提：なぜ、共感性が高い＝良いコンテンツなのか
そもそも、なぜ、「共感性」が高いと良いコンテンツになるのでしょうか。
それは、現在は「どんな商品か」ということよりも、「どんな人が売っているのか」ということの方が大切だからです。
確かに、SNSが普及する以前は「どんな商品か」が一番重要でした。情報が少ないため、比較・検討の対象がありませんでした。よって、いかに「どんな商品」なのかを説明する「良い情報」さえあれば、商品は売れたのです。
しかし現在は、さまざまなSNSやサイトから、誰でもあらゆる情報を得ることができます。そうすると今度は比較・検討の対象が増え過ぎてしまい、人々は本当に欲しい商品や本当に必要な商品が何なのか分からなくなってしまっているのです。
よって現在は、「この人が紹介しているから、買おう。」「この人を応援したいから、買いたい。」などという購買行動が増えています。その根本にあるのが、「共感性」なのです。
ですから、「共感性」の高い投稿をすることで、人々が「応援したい」「買いたい」という気持ちになり、購買行動につながりやすくなります。それでは、「共感性」の高い投稿をするポイントを３つご紹介します。
ポイント1 リアルタイムさを大切にする
まずは、「リアルタイム」であることが大切です。
その例として、「東急ハンズ」さんと「キングジム」さんの２社のTwitterが挙げられます。この２社はTwitterアカウントを運用する企業の中では特に、フォロワーとの交流が盛んであることで有名です。
この２社は2010年頃からTwitterを活用しており、その経緯や出来事などをまとめた書籍も出版されているのですが、その中に「リアルタイム」さを重んじる話があります。
東急ハンズさんやキングジムさんは基本的に予約投稿をすることなく、常にその場で思いついた事をツイートしているそうです。その理由は、「なぜか、フォロワーには、予約投稿している事が伝わるから」だそうです。ツイートのエンゲージメントに、その様子が数字で現れるのだと言います。
これは恐らく、あらかじめツイートを用意してから投稿しようとすると、「なぜツイートしようと思ったのか」「その時にどんな事を思ったのか」などという、その時に感じた感情がうまく表現されないからではないでしょうか。予約投稿だと、文章を考える時間がたくさんあります。よって、自分の感情から出た言葉ではなく、もっと綺麗にまとめた伝わりやすいような言葉を書いてしまいがちです。
綺麗にまとめた文章は、確かに読みやすく、情報量も多いかもしれません。しかし、感情が乗っていないため、「フォロワーも共感してくれないツイート」になってしまうのです。
これと同じ理由で、東急ハンズさんは商品の写真を使う時に、カメラマンが撮った綺麗な写真ではなく、運営者がリアルタイムに自身で撮った写真を使うそうです。視覚的な美しさよりも「共感」のほうが重要だからです。
共感性を優先した良いコンテンツを作りたい時は、綺麗な文章にこだわるのではなく、リアルタイムに自分が感じた事を、そのまま文章にする方が良いのです。
ポイント2 悲しみは共感性を生みやすい
とある研究で、「どの様なツイートに共感性の有無が現れているか」を調査したものがあります。そこでは、「感情」が含まれているツイートに共感性があり、特に「悲しみ」の感情が最も共感性を生むという研究結果だったそうです。
これは、悲しみには他人を思いやる心理が現れるためだと考えられています。「悲しみを表現したツイート」といっても、難しく考える必要はありません。ちょっとした失敗や、日常でのアンラッキーなど、些細なことでも大丈夫です。このような、少し悲しみを混ぜたツイートを織り交ぜることも、アクセントの一つとして活用してみてはいかがでしょうか。
ポイント3 ”短い文章”の方が反応が得られやすい
ツイートは、長い文章よりも「短い文章」の方が、共感を集めやすい傾向があります。これはTwitterの性質によるもので、Twitterは文章が中心のメディアであるため、大量のツイートがユーザーのタイムラインに表示される仕様になっています。すると、長い文章は読むことが負担となり読み飛ばされてしまいがちです。ですから、短い文章の方が、共感性を得るには重要であると言えます。
もし長い文章を投稿したい場合は、絵文字や写真などを積極的に使ってみましょう。何についてのツイートなのかが分かりやすくなります。視認性もアップすることで感情も伝わりやすくなり、同じ長い文章だとしても反応が良くなります。
まとめ
いかがでしたか。今回は「共感性の高いツイート」＝「良いコンテンツ」というテーマで、共感性を高めるための３つのポイントについて解説させていただきました。「リアルタイム」「悲しみ」「短い文章」、これら３つをツイートに取り入れることで、きっとユーザーの共感をより得られるようになるはずです。ぜひ今後のTwitter活用の参考にしていただけましたら幸いです。
