SNSにおけるエンゲージメントが示す3つのポイント

TwitterやInstagramなど、SNSの効果を確かめるために重要となってくるのが、エンゲージメントという数値です。インプレッション数を伸ばす事に力入れることを“量”と表現するならば、エンゲージメントに力入れるのはまさしく“質”を高めていると言えるでしょう。

そもそもエンゲージメントとはなにか。どの数値を見たらどの様な事実が見えてくるのか。今回は、現状のアカウント運営の仕方に対して、エンゲージメントが示す3つのポイントについて紹介していきます。

前提:エンゲージメントとは

インプレッションとはその投稿が見られた回数のことを指しますが、それに対してエンゲージメントとは、投稿を目にしたときに興味を持ってもらえて、投稿の詳細やコメントを見る・その投稿からプロフィールへ移動する・リンクやハッシュタグ又は写真をタップするなどの、アクションを引き起こした数を表します。

インプレッション数だけでは、タイムラインに表示されただけで投稿を読んでもらえてない回数も、投稿を読んでもらえた回数と合わせてカウントされてしまう為、どれだけその投稿が関心を引く事ができたのかが分かりません。なので、そのためにエンゲージメントは重要となります。

重要なのはエンゲージメント“率”

ちなみに、この記事ではエンゲージメント数ではなく、エンゲージメント率を重視しています。目標エンゲージメント数を500とした時に、エンゲージメント率を1%としたままインプレッション数を5000から5万にするよりも、インプレッション数5000のままエンゲージメント率を10%にあげる方が効率良いからです。なぜなら、インプレッション数を伸ばすために投稿を拡散しようと考えても容易ではなく、広告も効果が出るまで時間がかかるからです。(ちなみに、SNSで活用する広告の多くは、広告に対してアクションを起こした回数によって費用が発生するため、費用対効果は変わりません。)

ポイント1:投稿に対する関心の有無

ターゲットに対して投稿内容がマッチしているかがわかる

エンゲージメントは、投稿を見たときにアクションを起こした回数を示します。投稿する内容とユーザーのターゲット層がズレていると、どれだけ良い内容を投稿しても興味を持ってもらえません。故に、高いエンゲージメント率を確保できると、それだけターゲットと投稿内容がマッチしていると言えます。

テーブル

自動的に生成された説明

2020年SNS利用状況調査結果 | Column | VENECT(ヴェネクト) https://www.venect.jp/blog/column/425/より

特に現在は、SNSを情報収集ツールとして活用する事が多く、ユーザーにとって生活や悩みに役立つ情報を得られるかどうかが重要となっています。故に、エンゲージメント率が高ければ、ユーザーにとって有用な情報が得られる投稿となっていると言えます。

目標エンゲージメント率は10%

投稿に対してユーザーが行うアクションの中には、プロフィールのクリック率やメディアの閲覧数など様々な指標がありますが、まずはそれら全体を含めたエンゲージメント率を10%安定して確保できると良いでしょう。ただこの10%という数字も、インプレッション数やリツイートの数が増えれば難しくなりますので、まずは気軽に考えて見ることです。

ポイント2:プロフィールへの誘導率

インスタグラムにおいては重要な指標

SNSにおいて、投稿からフォローされた回数やプロフィールをクリックして貰えた回数は重要であると言えます。特にインスタは投稿にURLを貼れない為、プロフィールへ誘導できた回数=商品のLPやHPへの誘導にも繋がってきます。

SNSを活用するビジネス系アカウントでは、投稿の中で「詳細はプロフィールの方へ」という誘導の仕方をするユーザーがたくさんいます。役立ちそうな情報を途中まで見せて、具体的な手法などをプロフィールで公開し、そのままブログやLPへの集客につなげようとするやり方ですね。これはアイディアとしては良いかも知れませんが、誘導するやり方には注意が必要です。最近ではそういったビジネス系アカウントに警戒心を持つユーザーも多く、集客につなげようとする魂胆が透けて見えると、途端に距離を取られてしまうからです。(現に、SNSでセールスしようとする人が増えている為、“セールスNG”と書いているアカウントもたくさん見かけます)

目標の誘導率は2%~5%

投稿が既存のフォロワーを中心に見られているのか、それとも新規のユーザーに多く見られているか。いずれにせよ、興味深い投稿をする事ができれば、既存のフォロワーは最新の投稿をチェックするために。そして新規のユーザーは、どんな投稿をしているアカウントなのかを知るために、プロフィールへの誘導率を上げる事ができます。

ポイント3:リンクやハッシュタグのクリック数

例えばブログとSNSの両方を活用している人の場合、新しい記事を公開した時にSNSでも宣伝する事が多いです。そんな時に気になるのが、エンゲージメントの中でもリンクのクリック数。より興味を引く内容の記事であったり投稿文であれば、必然的にリンクのクリック数も伸びるため、気になる数値であると言えます。

また商品を紹介した時に、その商品名のハッシュタグをつけていれば、商品を紹介する投稿を見たユーザーが、どれだけ商品に関心を持ってくれたかも測る事ができます。

まとめ

エンゲージメントの内訳は、SNSごとに内容が異なってきます。Twitterではメディアのクリック数などが中心で、Instagramのように地域の詳細などは分かりません。しかし、いずれにしてもエンゲージメントはSNS運用の効果を測るための重要なアナリティクスツールです。SNSを運用するにあたって必ずチェックしていきましょう。

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