人から人へと伝染する【バズマーケティング】の成功法則3つ

SNSを使ったマーケティングを行うとき、積極的に狙っていきたいのが、一つの投稿が話題を呼んで多くの人に伝染し、大きな宣伝効果の生まれるバズり。そのバスりを狙って行うのが、バズマーケティング。

しかし、一言にバズりと言っても、その詳細は不明瞭なのではありませんか?バズる事によるメリットは、具体的にどんな事が得られるのでしょうか。今回は、成功法則と一緒にバズマーケティングについてご紹介していきます。

バズマーケティングとは

SNS上で多くの人が興味を持ち、積極的に投稿されたり反応を呼ぶ状態を”バズる”と表現しますが、それを意図的に狙って起こすのがバズマーケティング。

元々バズ(buzz)と言う言葉には、人が噂をすると言った意味があり、”バズる”の本質には新しい物事について人々が言葉を交わすことがあります。
 例えば、先日とあるツイートが大きな反響を呼びました。そのツイートというのは、トロッコ問題に新たな解決方法を提示するもの。本来なら、5人を助けるために1人を殺す事を選ぶかどうかという問題ですが、そのツイートでは車両の進路を変えるための分岐器を活用し、前輪は直線に進ませながらも、後輪は分岐点を操作してもう一方の線路へ進ませ、前後の車輪が違う線路に進むことから車両が横を向き停止させるというものでした。このツイートによって、コメント欄ではその解決法に対する意見が、ユーザー同士で積極的に交わされていました。

バズるというと、ただツイートがいろんな人の目に留まることが頭に浮かびますが、重要なのはそこで人が意見を交換するきっかけになる事です。

バズマーケティングが有用な理由

消費者は企業の言うことは聞かない

消費者は毎日数多くの広告を目にします。しかし、当然ながらそれら一つ一つに目を通す様なことはせず、広報担当者が伝えたい情報も聞いてはくれません。仮に聞いてくれたとしても、値段など知りたい部分だけ確認し、商品の魅力などの一番聞いて欲しい部分に耳を傾けてくれる保証はありません。何故なら、興味を持つ理由に欠けるからです。

しかし、逆に言えばバズっている(話題になっている)だけで、消費者は「それってどんなものなんだろう」と興味を持つ理由になります。話題になるのは、それだけ商品に特徴があるからだと、勝手に勘違いするからです。

バズらせることで、今まで興味を持つ必要性の無かったものを、興味を持つに値する商品であると感じさせる。これが、バズマーケティングが有用な理由の一つ目に当たります。

消費者は提供された情報を疑う

二つ目は、企業が直接提供した情報を消費者は疑い、逆に自分が直接得た情報を信用することが理由に上がります。

企業から与えられる情報は、虚偽が混ざっていたり必要な情報が全て含まれていないなど、与えられた情報に対して消費者は疑いの目を持っています。しかし、逆に人は自分で得たと認識している情報を過信する性質があります。

故に、バズる事によって出回っている情報は、企業から提供された情報ではなく消費者が自ら入手した情報の様に感じられ、信用しやすいのです。

バズマーケティングの成功法則

人と共有したくなる事

例えば自分が人と異なる意見を持つ時や、自分の好きなものへの熱意を表現したい時、驚きなどの自分の感情が沸き立った時など、人には意見を交換したくなるきっかけがあります。そのきっかけを上手く使うのが重要です。

バズるとは少し違いますが、有名人の炎上などを考えると分かりやすいでしょう。有名人が炎上した時、その人の行動に対する意見や、残念などの強い思いもあって、言葉が積極的に交わされます。その点においてはバズる条件とも一緒であり、言葉を他の人と交わしたくなることが、バズるポイントになります。

ネットワークの中心にいる人を考える

続いては、バズる時の中心や最初に話題に触れる人が、より多くの人と繋がっている事が挙げられます。端的に言えば、インフルエンサーや有名人がとある商品について言及すると、その人物をフォローしている多くの人に商品のことが拡散されます。この拡散のスピードや、広がるまで跨ぐ人の数が重要です。

最初にフォロワーが10人しかいないユーザーと、フォロワーが10万人いるユーザーでは、一度で圧倒的に後者のユーザーの方が広く拡散されます。故に、バズマーケティングを考えるときに、まず最初に誰にコンタクトを取れば、情報の拡散が早いかを考えることがポイントになります。

狙いすぎない

そして3つ目のポイントとして、投稿を狙いすぎない事が挙げられます。

狙いすぎないとは、「拡散して欲しい」などの意図や、「これ面白いやろ」という露骨なアピール・気をてらい過ぎた投稿のことを指します。意図的に拡散させようというアピールを感じさせる投稿は、消費者から冷めた目で見られます。

バズるの本質は、人が意見や感情を共有したくなるものである様に、”どうやって拡散させようか”を考えるのではなく、”どんな情報が消費者にとって面白いか”を考えることが大切です。

まとめ

バズを意図的に起こすのは、基本的に難しいことであると言えます。しかし、今回紹介したように、どんな投稿だと人は他のユーザーと言葉を交わしたくなるか。そして、誰が最初にその投稿に触れることで、素早く広く投稿が拡散されていくのか。それを考えることが、バズマーケティングの成功法則であると言えます。

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