インフルエンサーマーケティングで成果を出す3つのポイント

最近流行りのSNSを活用したのが、インフルエンサーマーケティング。Googleなどのリスティング広告と違い、長期的に運用する事が必要な代わりに、費用をかけずにターゲットへアプローチできるのが特徴。費用対効果という点において非常にメリットがあるのですが、注意するべきは”ただ運用すればマーケティングの効果が出る”という訳ではない事。なので今回は、インフルエンサーマーケティングで成果を出す3つのポイントについて、ご紹介していきます。

口コミをはじめとするUGC

まず、UGCとは何かというと、一般ユーザーが投稿したコンテンツという意味で、口コミやレビューなどの事を指します。

ネットが普及し、簡単に情報が手に入るようになった現代では、企業が提供する情報そのものの価値が低下しています。というのも、昔は判断材料となる情報を企業からしか得られなかったのが、現代ではネットを通じて手に入れられるようになり、企業の思惑が見透かされ始めているからです。

企業が開示する情報に対して、今も昔も信頼されている情報筋が、知人から聞く体験談。企業から提供される情報には、基本的に印象操作等の思惑が隠れています。しかし、第三者である知人からの体験談には、基本的にそのような思惑が隠れておらず、純粋な感想を聞く事ができます。なので、UGCと呼ばれる口コミやレビューは、信用されやすいコンテンツとなっています。

故に、インフルエンサーマーケティングで成果を出すために、フォロワーが真似しやすいコンテンツやリツイートしやすい投稿を心がけることが、非常に重要となります。

購買プロセスを表すULSSAS

ULSSASとは、参考にした書籍の著者が独自でつけたモデルで、

  • UGC :まずはUGCを目にして認知される
  • Like :口コミ(UGC)を目にした人がいいねをする
  • Search1:興味を持った人がまずSNSで調べる
  • Search2:そして更に詳しい情報を求めてGoogleで調べる
  • Action :実際に購入をする
  • Spread:使った感想を広める(UGCを投稿する)

という流れになります

一番最初は無名でUGCがない状態から始まるため、まずは企業がコンテンツを投稿することで、UGCが生まれるように仕掛けます。それに乗ったフォロワーがUGCを投稿する事で、その商品・サービスを目にした他のユーザーが興味を持ってくれます。(企業による売り込みを感じないため、バイアス抜きで商品の価値を感じてもらえやすくなります)そして、目にした商品がどんなモノなのかを調べて、最終的には購入してもらえて、新たな口コミ・レビュー(UGC)を生み出す。という循環をしてくれます。

このUGCが生まれることで、Googleにおける商品名の検索件数が増える事実は、実際にデータがあるとか。この辺りは、書籍のp.49を読んでみてください。(同時に、検索数が増えたことで売り上げが伸びている事も、紹介されています)

繋がりの強さが重要なスモール・ストロング・タイ

これも参考書籍で独自に名付けられたモデルになります。このスモール・ストロング・タイは、主にどんなユーザーにフォローして貰いたいか、という話に関係してきます。

アカウントを運営する時、できれば投稿は拡散されて、たくさんの人に見られた方が良いと考えるでしょう。それ自体は正しいのですが、問題なのはこれを達成するために、ただフォロワー数の多いユーザーを集めようとする所。

例えば、フォロー1000人・フォロワー2000人のユーザーがいた時に、フォロワー数が多いのは魅力的ですが、フォロワーの人数が増えれば増えるほど、ユーザーとそのフォロワー一人一人の交流は希薄になっていきます。

それに対して、フォロー50人・フォロワー50人のユーザーは、あまり拡散力がありませんが、その代わりにユーザーとフォロワー50人の交流は、フォロワー2000人に比べて強くなっていきます。
この二つを比較するならば、フォロワー2000人の場合はその辺で出会った人、フォロワー50人の場合は同じ学校の知り合いといった感じに、ユーザーとフォロワーの距離感であると言えるのではないでしょうか。

これを納得する事ができれば、あとは簡単な話であり、その辺で出会った人から勧められる商品よりも、学校の友人からお勧めされる商品の方が、信頼しやすいと言えます。そして、このフォロワーは少ないけれど、その代わりにユーザーとフォロワーの関係性が近い状態を、スモール・ストロング・タイと表現し、そういうユーザーをフォロワーに集めるべきなのです。

まとめ

今回の、成果を出すための3つのポイント、いかがでしたでしょうか。
おそらく、多くの方が「フォロワーをたくさん抱えた、拡散力の高いユーザーを集めるべき」と、考えていることと思います。しかし、そういったユーザーはあまり多くありません。なので、そういったユーザー一人を抱えるよりも、フォロワー50人のユーザーを集めた方が、ロングテール戦略的にも正しいと言えるのではないでしょうか。

また、今回の重要なポイントとしてUGCを上げましたが、こちらも詳しいUGCを生み出すための戦略を別記事で紹介していこうと考えているので、ぜひ参考にしてみてください。

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